食品サンプルの作り方
日本文化の一つである「食品サンプル」。
レストランや喫茶店の前に並べられいる食品サンプルを見比べて、どこで食べるか・何を食べるかを決める人もいるでしょう。
食品サンプルは飲食店のメニューとしてだけではなく、スマホケースや文房具、アクセサリーなどといった様々な姿で人気が高いです。
特に外国の方には食品サンプルのリアルさが目を引き、日本のお土産として購入されるのも珍しくありません。
今では世界中から注目を集めていますが、どのように作られているかご存知ですか?
目次
- 食品サンプルは何で作られているのか
- 食品サンプルの作り方
- 蝋を使った昔の作り方
- プラスチックを使った現代の作り方
- まとめ
1. 食品サンプルは何で作られているのか
少し前の昭和では、蝋で作られていた「食品サンプル」。
しかし、蝋製の食品サンプルは直射日光の当たるショーケース内で溶けてしまうことがあったようです。
現在では、そのほとんどが「樹脂」で作られています。
樹脂の熱に強く、より丈夫な性質が食品サンプル作りにピッタリです。
2. 食品サンプルの作り方
食品によって千差万別な食品サンプルですが、どのような過程で作られているのでしょうか。
今回は「蝋を使った昔の作り方」と「プラスチックを使った現代の作り方」をご紹介いたします!
蝋を使った昔の作り方
食品によって作り方が異なります。
昔ながらの蝋による天ぷらの食品サンプルは、ぬるま湯に蝋を垂らして作ります。
液状の蝋を垂らす高さ、量が重要になってきます。
これで天ぷらの衣が完成です。
レタスの食品サンプルはまた違う工程で作ります。
液状の白い蝋をお湯の中に流し入れ、薄く伸ばしていきます。
緑色の蝋をくっ付けるように入れたら、白い部分を持ち、お湯の中に引き込んでいきます。
水中で大胆に引き伸ばし、水上でクシャッとまとめると、レタスのふんわり感が再現できます。
プラスチックを使った現代の作り方
ステップ1:型の形成
食材を仮枠(型紙)で囲い、食材に直接シリコンを流しかけて「型」を作ります。
この時大事なのは、シリコンの重みで食材を変形させないように少しずつ垂らしていくことです。
また、食材と枠の間に適切な余白を作ることで、三次元的な模型が仕上がります。
シリコンが固まったら食材を取り除きます。
実際の食材を使うことで食材表面の凹凸を写しとることができるのです。
ステップ2:型採り
先ほど固めたシリコンの中に色付けされた樹脂をゆっくりと型に流し込みます。
この時、気泡が入らないように気をつけないといけません。
気温や湿度によって色の出方が変化するため、毎回同じ色が出るよう配合していきます。
これこそまさに職人技です。
流し込んだ後はオーブンで加熱し、凝固させます。
焼成させたら、成形したパーツを取り出します。
ステップ3:色付け
エアブラシや筆を使って写真を見ながら丁寧に着色していきます。
色付け方によってはパンの表面に焦げを足してカリッと感を出すこともできます。
ステップ4:盛り付け
スケッチや実物写真を参考にパーツのバランスを考えていきます。
レイアウトが決まったら接着剤で食器に固定していきます。
最後にツヤ出しをしたら完成です。
料理の見本を確認することで、実物に忠実に作ることが可能になります。
3. まとめ
いかがだったでしょうか?
身近にある食品サンプルですが、作り方に関して詳しい方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
もし食品サンプル製作体験カフェにお越しいただけたら、皆さまも食品サンプル作りを体験することができます!
ぜひお立ち寄りください。
私たちについて
東京 浅草にある食品サンプル製作体験カフェを運営しています。
本格的なプロ仕様の食品サンプルづくりを丁寧にお教えいたしますので、大人から子どもまで皆様お楽しみいただけます!
長くとも1時間程度で食品サンプルが完成しますので、その場でお持ち帰りいただけます。
屋内の施設ですので、雨の日や暑い・寒い日の観光やお出かけにもおすすめです。
食品サンプル作りを体験して、あなただけのオリジナルのお土産を手に入れたい方は、ぜひお越しください。
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